Web受託ビジネスの問題と改善とWeb受託1.1。いうエントリーを見つけたので、
前々から、周囲には話していた内容ではあるが、
広告の視点から見たWebサイト制作についてテキストに起こしてみた。
だ・・・だめだったら言って!!
企業がWebを制作する場合、ブランディングを中心とした「広告」を目的としている場合が多い。
つまり、クライアントは広告媒体としてWebサイトを認識し、発注が行われる。
しかしながら、Webサイトには足がない。
新聞なら出稿すれば、朝ポストまで届けてもらえるし、
テレビならお茶の間wまで届けてくれる。
つまり、広告対象にリーチするまでの”ルート”が確保されている。
また配布数/視聴率という媒体資料があり、費用対効果の算出も予想ができる。
足がないWebサイトは、、費用対効果の算出が非常に難しい。
活用の仕方ひとつで、天にもなれば地にもなる、というものだ。
同じWebサイトを制作しても、クライアントの取り組み方ひとつで、
費用対効果の差に天地程もある事は、紛れもない事実だ。
じゃあ、そこがポイントだw。
制作したWebサイトにどれだけの価値を持たせるのかを、
クライアント/広告代理店に任せていたのでは、結局正当な評価には繋がらない。
配布ルートの確保、つまり広告媒体としての価値創造に対していかにして取り組み、
クライアント/広告代理店にPRできるかが重要であると考える。
(まぁ、やっぱり難しい話なんだけど、認識する事が大切!)
Webサイトそのもののクオリティが100%だとしても、媒体価値が50%であれば、
100% x 50% で、最終的には50% の評価にしかならない。
媒体価値が0であれば、Webサイトそのもののクオリティなんか関係ない。
0点だw。
「おいおい、媒体の価値設計なんて広告代理店の仕事じゃないの?」
確かに確かに。
「足がない」っつっても、それを何とかするのが広告代理店。
足がない状態を、ポスターで例えてみると・・・
「ポスターをデザインして印刷にもかけました。さぁ!配ってください!!」
・・・と、容赦なく厳しい感じになったw。
他媒体であれば、
「ご心配なく! 配布先は確保してありますとも!!」
・・・おぉ!広告代理店マン!! 頼もしい!!
と、なるのだが、Webの場合なかなかそうは行かない。
”広告主の為”に作られた新聞や雑誌の広告スペースと違い、
”ユーザーの為”にWebサイトは作られている。
しかも、それを無視しようものなら、悲痛な制裁が待っているw。
つまり、Webサイト上においては、今までの広告代理店の、
政治的なアプローチが全くと言って良い程通用しないのだ。
(他媒体の活用ができれば別だけど、それは別のお話)
当然SEO/SEMや広告戦略等は引き続き広告代理店が担当するとしても、
(ITリテラシーの低い広告代理店なんかは、そこもやらない。)
配布ルートの確保、つまり広告媒体としての価値創造に対して
制作サイドが担う割合は大きいと考えた方が良い。
当然、価値創造に必要と考えれば、
更新を含めた運用まで視野に入れる必要があるかもしれないし、
別の方法があればそれでも良い。
いずれにせよ「クライアントが何にペイしているか」を外さずに考え続ける事が大切で、
そこを如何に押さえるかどうかで、Webサイト制作会社の明暗が分かれる事になると思う。
少なからず、クライアントはデザイナーやオーサーの工数にお金は払っているワケではない・・・と、思うよー。
あ、まぁ、Webサイトそのもののクオリティがアレだと、やっぱアレなんですが・・・w。
2006/05/17 15:14 Comment(3) | TrackBack(1)
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